佐藤仁志さん 世田谷線管区 区長
幸福の招き猫電車の運行をはじめてから「駅で写真を撮られる方や外国人のお客さまが非常に増えています」と語る佐藤管区長。2018年9月に運行期間が満了した後も運転再開を待ち望む声が多くあり、2019年5月に一部リニューアルして復活しました。車両の前面全体を猫の顔にしたインパクトあるデザインは、実は管区長のアイデア。現場で意見を出し合い、本社と一体となって制作したそうで「非常に愛着があります。」「私の座右の銘は『管区は皆家族』、招き猫電車も家族の一員と同様に愛情を持って育てていきたいと思っています」と目を細め、お客さまの笑顔を見ることが仕事のやりがいやモチベーションになっているといいます。
玉川線から名称変更して今年で50周年の世田谷線は、地域のみなさまとともに歩んできました。沿線の商店街との連携から生まれた世田谷線フェス、その他多彩なイベントなど、一人でも多くの方に喜んでもらえる企画を現場でも考えて実施しています。「沿線に住んでいただきたいというのが一番大きな想い。沿線の魅力を職場から発信できれば」という佐藤管区長。世田谷線の魅力といえば、『人に優しい電車』。お年寄りの方やお子さまにやさしく、100%再生可能エネルギーの運行で環境にもやさしい。「都会なのにホッとできる空間。50周年のキャッチコピーのように、私にとっても第二のふるさとのような気持ちで仕事をしています」。
「沿線にお住まいの方は、世田谷線に対する愛着を非常に持っていただいており、地元愛をとても感じます」という佐藤管区長。「ぜひ一度足を運んで沿線の魅力を感じていただけると幸いです」。そんな沿線をゆったり走る招き猫電車で何を届けたいかをお聞きすると、「やっぱり癒される空間であってほしいと思います。単なる交通手段ではなくて、明日への活力や人生の励みになるような、心地いい空間としてお客さまにご提供していきたい」と、愛猫を見守るようなやさしい笑顔で答えてくれました。