宮の坂

旧玉電車両

懐かしの車両に乗ってありし日にタイムトラベル

〒156-0051 東京都世田谷区宮坂1-24-6

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旧玉電デハ80形、または江ノ電600形。その車両は、宮の坂駅の下高井戸方面行ホームに隣接する宮坂区民センターにあります。1925年(大正14年)に木製車として製造された車両は、1953年(昭和28年)に鋼製車に改造され、たびたび車両番号を変えながら、1969年(昭和44年)に廃線となった玉川線や支線の下高井戸線(現在の世田谷線)を走っていました。その後は江ノ島電鉄で活躍し、1990年(平成2年)に現役を引退。世田谷線と同じ色に塗装され、江ノ電から里帰りする形でこの場所に展示されています。

日中時は展示スペースとして一般公開され、地域に住む子どもたちや保護者、宮坂区民センターを利用する人にとって憩いの場となっています。2018年には外装がキレイに補修塗装されて、お披露目のイベントも開かれました。かわいらしいフォルム、温もりを感じる木の床、グリーンのロングシート、運転台……。大切に保存されている車両は、まるで時間が止まっているかのように昔懐かしい空気が漂います。かつて玉電の愛称で親しまれた往年の面影が、今なお多くの人々に愛される姿に重なって見えます。

旧玉電車両 
〒156-0051 東京都世田谷区宮坂1-24-6