西太子堂

いちびこ 太子堂店

地域の暮らしに根づいたまちのいちご屋さん

〒154-0004 東京都世田谷区太子堂5-8-3 1F

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「もっと身近にいちごを届けたい」という思いから2017年にオープン。きっかけは震災復興だったとオーナーの竹本顕路さんはいいます。名産地だった宮城県山元町にもう一度いちごを取り戻そうと会社を立ち上げ、ITを駆使した農場で統一ブランドの「ミガキイチゴ」を生産。職人の勘と経験でやってきた農業を若い人たちにも引き継げるように工夫し、ITテクノロジーで質も量も高まります。「いちごスイーツ専門店への反響が知りたくて、わざわざ目指して来てもらえる場所を選びました。食育や地方創生も考えて、小学校のある暮らしに近い住宅地にお店を出したいと思ったんです」。

最先端施設園芸を支えているのは、その道40年のいちご職人である橋元忠嗣さんのノウハウ。「農業の職人技はマニュアルがないので伝承するのが難しい。そこで、彼が勘と経験で栽培する時の温度・酸素・湿度・二酸化炭素や養液の成分をすべて測って、そのデータを蓄積しました」と竹本さん。職人の経験とITを駆使して、順応や改良を続けることで、安定して糖度の高いいちごが採れるようになったそう。日本のいちご作りの技術を次世代に残すためのデータ化でもあります。自社だけでなく個人・法人の他農家にもノウハウを伝えてミガキイチゴを広げていく取り組みも行っています。

そんなミガキイチゴをふんだんに使った、いちごのショートが看板商品。いちごのプリンやいちびこミルクのほか、「表はサクサク中はふわっとした生地にクリームでいちごを挟んだビスキュイも、みんなが食べたい王道の組み合わせとして人気です」と竹本さん。店内はウィリアム・モリスのいちご泥棒の壁紙、お店のマークは鳥獣戯画のうさぎといちごなど、おしゃれな雰囲気にカメラを持って写真を撮りに来る人も多いそう。伝統とITをかけあわせて未来へつながる価値を磨き、八百屋さんや魚屋さんのように「まちのいちご屋さん」として親しまれ続けるお店を目指しています。

いちびこ 太子堂店 
〒154-0004 東京都世田谷区太子堂5-8-3 1F