三軒茶屋
幸せな物語がはじまる最高級生チョコとの出会い
〒154-0004 東京都世田谷区太子堂3-14-1
世田谷線と同じく今年で50周年。創業当時から変わらない看板や佇まいで迎えてくれるケーキ屋さんが、三軒茶屋の茶屋通りにあります。高校卒業後にドイツやフランスでケーキを学んだ店長の米田幸介さんは、そこでココアを振った生チョコを見つけます。「最初は苦みがあって、次に食べたものは舌にベタつきがありました。それでもっと口どけのいいものを探そうとスイスへ行くと、思った通りの生チョコに出会ったんです」。スイスのお店で勉強し身体に染みこませて、帰国後も改良を重ねた本場仕込みの最高級生チョコは看板商品となります。
当時スイスで2,300円だった価格を1,800円にしようと決めた生チョコは現在、20個で1,200円。自分へのご褒美に買える値段設定です。名古屋のある雑誌に掲載されてから口コミで広がり、青森など全国各地にファンがいるほど人気に。「お客様がお土産で誰かに持って行くと、生チョコが生まれた話も運んでくれて、うれしいですよね」と米田さん。手土産の生チョコがプロポーズを叶えてくれたご夫婦が来店時に「幸せの生チョコください」と言ってくれたエピソードもあるそうです。
米田さんの気さくな人柄からお客様とのコミュニケーションもお店の特長の一つ。「おすすめを聞かれる方の買いたいものを見極めて答えたり、ダイエットの相談を聞いたり。それを楽しみにしているお客様も多いですね」。ついつい会話に花が咲く店内には、日本で最初にできた形を残すモンブラン、ブリオシュを焼いて洋酒に浸けたサバラン、ショートケーキや焼き菓子などが並び、大きなマスコット人形が目印のソフトクリームは創業当時の味を守ります。昔懐かしい空気を大切に、街や世田谷線とともに育ったケーキ屋さんには、訪れる人を幸せにしてくれる物語がありました。
アーモンド洋菓子店
〒154-0004 東京都世田谷区太子堂3-14-1